第43回数理の翼夏季セミナー

お知らせ

2023-08-14
第 43 回数理の翼夏季セミナーは、無事に全日程が終了しました。
2023-08-14
清水明先生は諸事情により、ご参加いただけなくなりました。
また、新たに平野琢也先生に講師としてご参加いただきました。
2023-06-16
応募していただいた方全員に、参加可否に関するメールを送りました。
届いていない方はお手数ですが、 wing43@npo-tsubasa.jp までご連絡ください。
2023-05-29
応募を締め切りました。参加者決定の連絡は6月中旬を予定しています。
2023-05-14
スタッフ情報を掲載しました。
2023-05-03
参加者の募集を開始しました。応募締め切りは2023年5月29日(月)22:00です。
2023-04-27
FAQを更新しました。
2023-04-26
本ページを公開しました。

実行委員長挨拶

 数理の翼夏季セミナーは、1970年にフィールズ賞を受賞した数学者の広中平祐先生によって創始された合宿形式のセミナーです。1980年に第1回セミナーが開催されて以来、毎年夏に各地で開催されてきました。多くの方々のご寄付やご尽力に支えられ、今年も第43回数理の翼夏季セミナーを開催する運びとなりました。
 本セミナーは、第一線で活躍する科学者・研究者に講師となっていただき、全国の高等学校等から集った数理科学に特に強い意欲と関心を持つ参加者に、最先端の科学研究に触れる場を提供します。近年では、大学をはじめとした様々な研究機関が一般公開講座や高校への出前授業といったものを行うようになりました。科学を志す若者の裾野を広げようとする活動は、本セミナー創始時よりもはるかに広まり充実しています。さらに、ITの発展によって幅広い情報や知識をインターネットから得られる時代でもあります。しかし、そうしたある種のかみ砕かれた説明や、理解しやすいように歩み寄ってくれる解説から、もう一歩踏み込んだ先にこそ学問の真の面白さがあると考えています。だからこそ本セミナーでは、講師の方々に一般的な高校生向けの分かりやすく手加減された講義ではなく、研究に取り組む中で感じた研究の本質的な奥深さ・難しさ・面白さが肌感覚として伝わるような講義を、とお願いしています。さらに、多彩な企画を通して参加者が地域や学年を超えて交流する機会も提供します。参加者自身が数理科学に関して興味を持って研究していることや考えていることを持ち寄って発表する機会や、普段疑問に思っていることについて講師を交えて議論し合う機会も設けています。こうした活動を通じ、主体的に問いかけ、未知の世界について学び、自らの手で新たな知のフロンティアを開拓する醍醐味を味わっていただければと思います。全国から集まる同世代の仲間たちと、科学に向き合い同じ熱量で語り合うことのできるこの4泊5日は、本セミナーならではの体験になると自負しています。
 私たち実行委員会一同は、意欲ある参加者のみなさんに、知的刺激に満ちた数理の翼夏季セミナーをお届けすることをお約束します。皆さんからのご応募をお待ちしております。

第43回数理の翼夏季セミナー
実行委員長 刑部好弘

NPO法人 数理の翼

過去のセミナー

ポスター

以下のリンクからダウンロードしてご自由にお使いください

ポスター

開催概要

開催日程 2023年8月8日(火) - 12日(土)
会場 埼玉県近郊
主催 特定非営利活動法人 数理の翼
参加者数 高校生30名程度を予定
講師(50音順)

京都大学 理学研究科 物理学第2教室 准教授

東京大学 大学院総合文化研究科 先進科学研究機構 准教授

学習院大学 理学部 物理学科 教授

東京工業大学 科学技術創成研究院 ゼロカーボンエネルギー研究所 教授

京都大学 理学部数学教室 准教授

清水明先生 (諸事情により、ご参加いただけなくなりました。)

東京大学 名誉教授
放送大学 客員教授

セミナー詳細

講義

夜ゼミ

参加者発表

企画

講義
講義風景

数理科学を中心とした様々な分野の第一線で研究をなさっている著名な先生方を数名お呼びして講義をしていただきます。多様なテーマについてのハイレベルな講義を聞くことができる貴重な機会です。もともと興味のある分野についての理解を深めたり、全く馴染みのない分野と出会い新たに興味を持ったりできるはずです。

夜ゼミ
夜ゼミ風景

夜の自由時間には、小規模のゼミ(通称夜ゼミ)が多数開講されます。参加者の皆さんは大学生スタッフの開くゼミに参加するだけではなく、自らテーマを設定して夜ゼミを開講することも可能です。中には参加者発表では語りきれなかった部分について議論を深める方や、講義を聞いて湧いた疑問について参加者同士で意見を交わす方もいます。じっくりと主体的に数理科学について語り合う時間は、生涯記憶に残る宝物になるでしょう。 

参加者発表
参加者発表風景

数理の翼セミナーでは、ただ話を聞くだけではなく、興味のあることについて自分から積極的に発信することができます。参加者発表は、参加者の皆さん(希望者)が常日頃興味を持っていることや取り組んでいる勉強・研究について、自由に発表してもらう場です。この発表をきっかけとして、それぞれの興味について意見を交わしてもらえると幸いです。

企画
企画風景

講義やゼミ以外にも、参加者の方々が親睦を深められるような企画も行われる予定です。2022年の第42回セミナーでは「ピンポンフォール」をテーマに企画を行いました。5人班に分かれてピンポン玉を転がすコースを作成し、転がり切るまでのタイムの遅さを競いました。今年の具体的な内容についてはセミナー当日までは秘密です。どうぞご期待ください。

講師紹介(50音順)※クリックで詳細表示

榎戸輝揚先生
榎戸輝揚先生

京都大学理学研究科物理学第2教室 准教授

Keywords:

#高エネルギー大気物理学 #X線天文学 #中性子星 #共創型サイエンス #月の水資源探査 #超小型衛星

 現在、榎戸先生はX線天文学で得られた知見をもとに、雷での光核反応などの解明を目指す高エネルギー大気物理学の研究をされています。 X線天文学は、高温の宇宙プラズマなどから放射されるエネルギーの高い電磁波を観測する学問ですが、最近の研究では雷からも類似した放射が発生していることがわかりました。そこで先生は、市民と協力した観測網を展開しこの謎に挑まれています。他にも先生の研究グループでは、中性子星の観測研究やX線観測用の超小型衛星の開発、中性子による月の水資源探査など多岐にわたって研究を行っています。

略歴
2005年 東京大学 理学部 物理学科卒業
2010年 東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻 博士課程 修了
2010年 スタンフォード大学 (日本学術振興会 海外特別研究員)
2012年 NASA ゴダード宇宙飛行センター (日本学術振興会 特別研究員 SDP)
2015年 京都大学 白眉センター (宇宙物理学教室) 特定准教授
2020年 理化学研究所 開拓研究本部 榎戸極限自然現象理研白眉研究チーム 理研白眉研究チームリーダー
2022年 現職
ホームページ
http://enotolab.com/
羽馬哲也先生
羽馬哲也先生

東京大学大学院総合文化研究科先進科学研究機構 准教授

Keywords:

#物理化学 #表面科学 #分光学 #宇宙化学 #地球大気化学

 羽馬先生は、遠く離れた宇宙空間の物質の特に表面を実験室で再現し、それを物理化学や分光学的手法を用いて調べることで太陽系の物質の起源を解き明かそうとしています。宇宙空間から人間の皮膚に至るまで、様々な領域において未開拓の表面が研究課題として残っており、不思議な現象が次々と見いだされています。
 物理と化学が組み合わさったときに見えてくる不思議な世界を覗いてみませんか?

略歴
2007年3月 京都大学工学部工業化学科卒業
2009年3月 京都大学工学研究科分子工学専攻修士課程修了
2010年3月 京都大学工学研究科分子工学専攻博士課程修了
2010年4月-2019年12月 北海道大学低温科学研究所 助教
2020年1月- 東京大学先進科学研究機構 准教授
平野琢也先生
平野琢也先生

学習院大学理学部物理学科 教授

松本義久先生
松本義久先生

東京工業大学科学技術創成研究院ゼロカーボンエネルギー研究所 教授

Keywords:

#放射線生物学 #分子生物学・生化学 #がん放射線治療 #原子力 #DNA損傷・修復

 松本先生の専門は放射線生物学・医学で、放射線によって生じたDNA損傷の認識・修復のメカニズムに注目して研究しています。放射線生物学は、がん放射線治療や原子力の安全管理など私たちの生活と密接に関わっている研究領域であり、また、生命の維持・進化の分子メカニズムの解明など生物学においても重要な役割を担っています。
 今回のセミナーでは、放射線を受けた細胞の中では何が起こっているのか、そんな細胞内の世界を、分子生物学・生化学的視点から紐解いていくとともに、これががん放射線治療や原子力の安全管理、さらには生命の進化、宇宙などにどのようにつながっていくか考えるお話になる予定です。

略歴
1970年7月 佐賀県鳥栖市生まれ
1989年3月 福岡県久留米大学附設高等学校卒業
1989年4月 東京大学教養学部理科Ⅰ類入学
1993年3月 東京大学理学部生物化学科卒業
1996年5月 日本学術振興会特別研究員
1998年3月 東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻博士課程修了
1998年5月 東京大学大学院医学系研究科 助手
2006年12月 東京工業大学原子炉工学研究所 助教授
2007年3月 同 准教授
2015年4月 東京工業大学科学技術創成研究院先導原子力研究所 准教授
2022年4月 東京工業大学科学技術創成研究院先導原子力研究所 教授
ホームページ
http://www.nr.titech.ac.jp/~yoshim/
山下真由子先生
山下真由子先生

京都大学理学部数学教室 准教授

Keywords:

#微分幾何学 #数理物理学 #代数トポロジー #微分コホモロジー #指数定理 #場の理論

 山下先生は、微分幾何学・代数トポロジーの研究者です。特に、一般コホモロジー理論や指数定理を中心とした幾何学の研究とその物理学への応用をご専門とされています。
 現代の幾何学がどのように発展し、どのように物理の理論と影響し合っているのかを見てみましょう。

略歴
2014年4月-2016年3月 東京大学大学教養学部前期課程
2016年4月-2017年3月 東京大学工学部計数工学科(飛び級のための中途退学)
2017年4月-2019年3月 東京大学大学院数理科学研究科 修士課程
2019年4月-2019年8月 東京大学大学院数理科学研究科 博士課程(途中退学)
2019年9月-2023年3月 京都大学数理解析研究所 助教
2022年3月 東京大学数理科学研究科 博士(数理科学)取得
2023年4月- 京都大学理学部数学教室 准教授
清水明先生
清水明先生

東京大学名誉教授・放送大学客員教授

Keywords:

#統計力学 #量子論 #量子統計力学 #量子測定理論 #応答理論

 清水先生は理論物理学、特に量子物理学や物性基礎論・統計力学の研究者です。ミクロとマクロをつなぐ理論を中心に、物理学の基礎的・原理的な問題に対して、電子や光の物理学や工学から始まり量子測定理論、統計力学などと幅広い分野を研究されています。
 応用から基礎物理学の広い範囲にわたる壮大な繋がりを感じられると思います。

略歴
1984年 東京大学理学系大学院物理学専攻博士課程修了
キヤノン(株)中央研究所 主任研究員、新技術事業団 榊量子波プロジェクトグループリーダー、東京大学総合文化研究科 教授、同 先進科学研究機構 機構長を経て,
現在、東京大学 名誉教授/放送大学 客員教授/東京大学 フォトンサイエンス研究機構 特任研究員/理化学研究所 量子コンピュータ研究センター 嘱託職員

スタッフ紹介

持田偉行フィッチ

東京大学工学部 化学システム工学科 4年

スタッフ長の持田です。
高校生のときから化学に惹かれ、最近は化学的な対象に物理学的な知見を応用して研究する物理化学の分野に興味を持っています。特に光を使って分子を観測する分子分光学に興味を持っており、そのために物理の勉強をしたり面白い先端技術について学んだりしています。
自分が高校生のときに数理の翼セミナーに参加した経験は、人生を大きく変えました。
日本全国から集う数学・科学好きの高校生たちと学び、語り合う経験は、きっと何ものにも代えがたい刺激的な経験となるはずです。
是非、セミナー当日を楽しみにしていてください!

矢倉昌也

名古屋大学理学研究科 博士後期課程1年

小学生の頃から宇宙が好きで、気付いたらD1になっていました。最近は特に太陽の活動に興味を持っています。
“浮きこぼれ”な高校生が集まる数理の翼は、講師の方や他の参加者との交流から科学の奥深さを知ることができる貴重なセミナーだと思っています。参加者の皆さんの人生を変えるようなセミナーを目指して活動しますのでよろしくお願いします。

坂部圭哉

東京大学大学院 情報理工学系研究科 修士1年

高校生のときは、数学・物理・化学・地学やプログラミングなどあらゆることに興味があって、様々な科学オリンピックに出ていました。大学では応用数学に興味を持ち、最近では微分方程式の数値解法を研究しています。
セミナーに参加してから 7 年経ちますが、そこで出会った人たちは今でも支えあう大切な仲間です。興味深いトピックや素敵な仲間など、皆さんの将来まで良いものが残るようなセミナーなるよう頑張ります!参加をお待ちしています!

大平達也

京都大学理学部 2回

天文学に興味を持っており, 今は惑星から銀河スケールまで幅広く学んでいます。また, 数学, 特に数理物理の分野にも強い関心を持っています。
私が高校生のときに参加した数理の翼でとても奥深く面白い数理科学の世界を教えていただき, それは今の私に大きな影響を与えています。みなさんもこのセミナーで刺激的で特別な時間を共に過ごしましょう!

小澤桃子

東京大学教養学部理科一類 2年

翼参加時は生物一筋でしたが、最近までたくさん回り道をしてまたようやく生物に戻ってきました。数理科学以外でも、生命倫理や環境倫理などのお話も好きなのでぜひお話しましょう。
有り余る好奇心と探究心こそが皆さんの武器です。高1の時、知識も実績もなく翼に飛び込んだ選択は私の人生を確実に方向付けました。皆さんと夏季セミナーでお会いできるのを楽しみにしています。

清水美結

東京理科大学理学部第一部 物理学科 2年

高校生のときに積乱雲に魅了され、大学では大気海洋をはじめとする地球惑星科学や物理学を学んでいます。
高校生のときに参加した数理の翼セミナーでは、出会った人たちと新たな学問の世界にたくさんの刺激を受けました。
参加者のみなさんの記憶に残るセミナーにできるよう全力を尽くします。当日みなさんとお話できることを心から楽しみにしています!

松田康生

東京工業大学理学院 化学系 2年

化学系に進学し、ますます大学生活を謳歌している2年生です。
最近は幅広く化学を学んでいますが、有機化学が特に好きです。全合成や触媒などに興味を持っています。
数理の翼では分野の垣根も地域の垣根も年齢の垣根も超え、様々な人と交流ができます。体験したことも無いような新しい交流を是非楽しんでください。参加者担当として、みなさんの近くで交流をサポートすることができれば幸いです。

四宮彩名

慶應義塾大学環境情報学部 1年

医学や生物の魅力に惹かれ、特に免疫学に興味を持っています。最近はアレルギー疾患について研究を進めたいと考えており、そのために分子生物学などを学んでいます。
高校生の時に参加したセミナーでの刺激的な講義や夜ゼミなどから、多くの影響を受けました。数理の翼は素晴らしい仲間たちに出会える貴重な機会です。参加者の皆さんに楽しんでいただけるよう、スタッフとして頑張ります。当日はたくさんお話しましょう!皆さんとお会いできることを楽しみにしています!

山下大樹

筑波大学理工学群 物理学類 1年

幼い頃から自然科学に興味があり、高校時代に理論物理学にハマり、物理学類に進学した1年生です。一番年齢が近いので気軽に話しかけてくれたらうれしいです!
高校では素粒子理論や加速器などに興味があり、最近は超伝導理論など、物性理論にも興味が出始めました。
私は第42回夏季セミナーに参加し、多くの数理科学自然科学好きの参加者の皆と仲良くなることができました。
翼での経験は今後の皆さんにとって大切な経験になると思います。
参加者の皆さんにとって、刺激的で大切な経験になるようスタッフとして頑張ります!よろしくお願いします!

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