数理の翼夏季セミナーは、フィールズ賞を1970年に受賞した数学者の広中平祐先生によって1980年に創始されて以来、毎年夏に各地で開催されてきました。2017年も、多くの方々のご寄付やご尽力に支えられ、第38回となる数理の翼夏季セミナーを開催します。 本セミナーでは、第一線で活躍する科学者・研究者に講師となっていただき、全国の高等学校の生徒等から選ばれた数理科学に特に強い意欲と関心を持つ参加者に、最先端の科学研究に触れる場を提供します。また、多彩な企画を通して参加者が地域や学年を超えて交流する機会も提供します。 講師の方々には、一般の若者向けの分かりやすく手加減された講義ではなく、研究に取り込む中で感じた研究の本質の奥深さ・面白さを率直に伝えるような本気の講義をお願いしています。 また、参加者自身が数理科学に関して興味を持って研究していることや考えていることを持ち寄り、その楽しさ・面白さ・奥深さを発表したり、講師を交えて議論し合える機会も設けます。 技術が発達し、一般向けの学びの講義であればどこにいても比較的容易に受けられる時代となりました。しかし、全国から集まる人たちが時間と空間を同じくして、研究の進歩のドラマを身をもって感じ、数理科学の面白さと奥深さを語り合える人たちと出会うなど、本セミナーの持つ意義は今も変わりません。 私たち実行委員会一同は、意欲ある参加者に、知的刺激に満ちた数理の翼夏季セミナーをお届けすることをお約束します。皆さんからのご応募をお待ちしております。