『数理科学に強い関心を抱く』中学生・高校生を対象とした4泊5日の合宿形式のセミナーであり、
日本全国から中学生・高校生が集合し、地域や学年を超えたネットワークが形成されます。 セミナーでは講師やスタッフを含めた全ての人々と時間を共有し、 深い交流を持つことで、学び、主体的に考え、対話したり、最先端の研究の一端を垣間見ることで、 普段の学校生活では得られない体験をすることができます。2025年3月23日(日)~27日(木)
1万円(滞在費の一部として)
数理科学をはじめとする科学の各分野から、第一線の研究をなさっている著名な研究者の方々を数名招待し、それぞれの専門分野に関する密度の濃い話がなされます。講師の先生方には、中学生・高校生だからといって遠慮することの無いハイレベルな講義をしてくださるようお願いし、極めて濃密な講義が行われています。
あまり馴染みのない分野もあるかもしれませんが、すべての講義に対して興味を持って聞いてみてください。今までとは違った興味が芽生えたり、もっと数理科学を好きになったりするかもしれません。講義の内容が十分には理解できないということもしばしばあるかもしれませんが、自分にとって未知なことが沢山ある、ということを認識し、講義をききながら疑問点や興味が自然発生的に湧いてくることを重視しています。これらの疑問点や興味は、セミナーの中で講師の先生方に直接質問したり、他の参加者と話し合う中で解消されたり、あるいはより一層深く掘り下げられていきます。
また数理の翼セミナーは40年以上の歴史を持ち、過去参加者であった同窓生の中には、既に大学・研究所などで研究職に携わる方も増えてまいりました。そこで、このようなセミナーOB・OGの中からも講師を引き受けて頂いています。
数理の翼主催のセミナーが長年受け継いできた伝統のひとつに「夜ゼミ」があります。夕食後の自由時間に、大学生スタッフや参加者、また講師の先生方が自由にゼミを開き、就寝時間が来るまで白熱した議論が行われます。
ゼミの内容は、昼間の講義についての解説や疑問点に関するものから、数理科学の諸分野をテーマに、参加者の皆さんが熱中していることを発表、討論したりするもの、さらには、科学観や人生観を語り合うものなどと、多様性に富んでいます。
個々の興味分野について情報交換できる場であると同時に、全国から集った参加者との交流により、新たな世界に出会える空間でもある、そんな「夜ゼミ」を皆さんの学びへの熱量を存分に活かせる機会として提供します。
社会において、科学は様々な分野が複雑に絡まり合って人々の豊かな暮らしを支えています。社会がより一層複雑な問題を孕む現代においては、分野の区分を超えた横断的な知が求められています。皆さんの持つ数理科学の知識も、他の誰かと協力することにより、想像もしないような力を持つかもしれません。
『企画』では、皆さんそれぞれの数理科学への関心を武器に、体験型の企画に取り組んでもらいます。困難にぶつかった時は、皆さんの武器を思い出し、仲間を頼りに歩を進めましょう。いつもとは違う教室で、新しい興味との出会いがあるかもしれません。様々な分野への興味関心を持つ仲間たちとの交流は、皆さんの世界を必ずや広げることでしょう。
薄い構造物の座屈不安定性について学んでいます。身近なもののおもしろい現象に興味があります。 私自身、高校時代に数理の翼に大きく影響を受けた1人です。学校の授業では絶対に味わえない学問の世界を、伊計島で是非体験してほしいなと思っています!
ただでさえ不思議で面白い化学反応に金属を入れると、もっと不思議なことが起きます。そんな化学が好きです。自分の純粋な興味を信じて、様々な人や物に出会ってください。きっと何かが始まります。
大学では主に岩石について学んでいて、理科教育についても少し齧っています。この4泊5日を通して、思い出だけでなく生涯にわたり大切な仲間ができるはずです。そしてなにより一緒に沖縄を楽しみましょう。
神経回路の数学的な理解やその応用に興味があります。分野の垣根を越え様々な興味を持つ仲間が集まるこのセミナーが、今まで知らなかった新たな世界に飛び込むきっかけとなれば幸いです。伊計島でお会いしましょう!
粉粒体物理学という砂や粉の物理学に興味を持っています。翼では全国から集った仲間との刺激的な時間が待っています。あなたも誰かの刺激になるかもしれません。ぜひこのセミナーで学問に限らず多くのことを持ち帰ってください。
最近は石、星、生物を追いかけて日本中を駆け回っています。このセミナーでは「科学が好き」という思いは同じでも、興味の対象や関わり方が全く違う同世代に刺激を受ける事と思います。個性豊かな仲間やスタッフと共に伊計島という土地で一生に一度の経験をしましょう!!
SFと児童書、生物学が好きです。植物の花とそこにやってくる動物の共進化に興味があります。明治時代の物理学者、寺田寅彦は自分の学生時代を振り返って「米の飯だけでは生きては行かれぬように、学校の正課を正直に勉強するだけで十分であったとは思われない」と書き残しています。学校では味わえない、とびっきりのご馳走を用意して、伊計島でお待ちしています。
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