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伊計島セミナー2022 presented by 数理の翼

開催期間:2022年8月21日(土)~24日(火) 開催期間:2022年8月21日(土)~24日(火)

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今年の伊計島セミナーはこちら!

数理の翼 伊計島セミナー2024

2024年3月開催の伊計島セミナー2024はこちらから!沖縄県伊計島で最先端の数理科学に浸る4泊5日間
応募は1/12(金) 20時まで!

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数理の翼 伊計島セミナーとは

 『数理科学に強い関心を抱く』中学生・高校生を対象とした3泊4日の合宿形式のセミナーであり、
日本全国から中学生・高校生が集合し、地域や学年を超えたネットワークが形成されます。
セミナーでは講師やTAを含めた全ての人々と時間を共有し、
深い交流を持つことで、学び、主体的に考え、対話したり、最先端の研究の一端を垣間見ることで、
普段の学校生活では得られない体験をすることができます。

数理の翼とは

セミナー概要 OVERVIEW

開催日程

2022年8月21日(日)~24日(水)

※新型コロナウイルス等の情勢により、止むを得ない場合は
2023年3月下旬に延期の可能性があります

※新型コロナウイルス等の情勢により、
止むを得ない場合は
2023年3月下旬に延期の可能性があります

応募締切
2022年5月29日(日)22時
参加費

1万円(宿泊費、食費の一部として)

※宿泊費および、セミナー実行委員が指定する
自宅最寄り空港からの往復航空券は、
当法人にて負担いたします。

※宿泊費および、セミナー実行委員が指定する
自宅最寄り空港からの往復航空券は、
当法人にて負担いたします。

会場
沖縄県うるま市伊計島 N高等学校伊計本校
主催
特定非営利活動法人 数理の翼
特別協賛
学校法人 角川ドワンゴ学園
参加予定数
中学生・高校生20名程度

募集要項はこちら


安全対策・危機管理
ポリシーはこちら


 なお、本実行委員会としては十分な感染症対策を行った上で開催する予定ではありますが、新型コロナウイルスの感染状況や、 政府・自治体などの対応方針によっては延期となる可能性もございます。あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。

プログラム PROGRAM

講義

 数理科学をはじめとする科学の各分野から、第一線の研究をなさっている著名な研究者の方々を数名招待し、それぞれの専門分野に関する密度の濃い話がなされます。講師の先生方には、中学生・高校生だからといって遠慮することの無いハイレベルな講義をして下さるようお願いし、極めて濃密な講義が行われています。
 あまり馴染みのない分野もあるかもしれませんが、すべての講義に対して興味を持って聞いてみてください。今までとは違った興味が芽生えたり、もっと数理科学を好きになったりするかもしれません。講義の内容が十分には理解できないということもしばしばあるかもしれませんが、自分にとって未知なことが沢山ある、ということを認識し、講義をききながら疑問点や興味が自然発生的に湧いてくることを重視しています。これらの疑問点や興味は、セミナーの中で講師の先生方に直接質問したり、他の参加者と話し合う中で、解消されたり、あるいはより一層深く掘り下げられていきます。
 また数理の翼セミナーは40年以上の歴史を持ち、過去参加者であった同窓生の中には、既に大学・研究所などで研究職に携わる方も増えてまいりました。そこで、このようなセミナーOB・OGの中からも講師を引き受けて頂いています。

夜ゼミ

 数理の翼主催のセミナーが長年受け継いできた伝統のひとつに「夜ゼミ」があります。夕食後の自由時間に、大学生スタッフや参加者、また講師の先生方が自由にゼミを開き、就寝時間が来るまで白熱した議論が行われます。
 ゼミの内容は、昼間の講義についての解説や疑問点に関するものから、数学や物理学、生物学など科学の諸分野をテーマに、参加者の皆さんが熱中していることを発表、討論したりするもの、さらには、科学観や人生観を語り合うものなどと、多様性に富んでいます。
 個々の興味分野について情報交換できる場であると同時に、全国から集った参加者との交流により、新たな世界に出会える空間でもある、そんな「夜ゼミ」を、今回は感染症対策を十分に施した上で、皆さんの学びへの熱量を存分に活かせる機会として提供します。

企画

 社会において、科学は様々な分野が複雑に絡まり合って人々の豊かな暮らしを支えています。社会がより一層複雑な問題を孕む現代においては、分野の区分を超えた横断的な知が求められています。皆さんの持つ数理科学の知識も、他の誰かと協力することにより、想像もしないような力を持つかもしれません。
 『企画』では、皆さんそれぞれの数理科学への関心を武器に、伊計島を生かした企画に取り組んでもらいます。困難にぶつかった時は、皆さんの武器を思い出し、仲間を頼りに歩を進めましょう。いつもとは違う教室で、新しい興味との出会いがあるかもしれません。様々な分野への興味関心を持つ仲間たちとの交流は、皆さんの世界を必ずや広げることでしょう。

講師紹介 SPEAKER

小黒 一正先生

Kazumasa Oguro

所属:法政大学 経済学部 教授
財務省 財務総合政策研究所 上席客員研究員
キヤノングローバル戦略研究所 主任研究員

経済学と数学の狭間

 経済学は「社会科学の女王」と呼ばれており、20世紀頃から急速に発展してきた学問領域である。「マクロ経済学」「ミクロ経済学」「公共経済学」「金融論」「政治経済学」「法と経済学」「環境経済学」「社会保障論」「労働経済学」「国際貿易論」「経済地理学」「開発経済論」「計量経済学」等、多岐の分野が存在する。現代経済学では、へッジ・ファンド等で活用が進む金融工学、ビッグデータでの時系列分析のほか、ゲーム理論やマッチング理論をはじめ、極めて高度な数学を利用する分野も存在するが、高校程度のシンプルな応用数学でも、現実の経済現象と関係で深い意味をもつ場合も多い。何事も基礎的な対象ほど奥深く、本講義では、財政や年金といった幾つかの分野に絞り、経済現象と数学の興味深い繋がりを紹介する。


関連キーワード
・公共経済学 ・財政 ・社会保障
・人口動態 ・世代間問題

1997年
京都大学理学部 卒業
1997年
大蔵省(現 財務省) 入省
2005年
財務省財務総合政策研究所
主任研究官
2010年
一橋大学大学院経済学研究科
博士課程修了(経済学博士)
2010年
一橋大学経済研究所 准教授
2013年
法政大学経済学部 准教授
2015年
法政大学経済学部 教授

松山 桃世先生

Momoyo Matsuyama

所属:東京大学 生産技術研究所
人間・社会系部門 准教授

最新技術の使い方を決めるのは、あなた

 身の回りを囲む最新技術。マニュアルどおり、開発者が指定した方法に従って使うだけで満足ですか?

 最新技術を「自分の道具」として自在に扱い、日常的な悩みから地球規模の課題まで、解決方法を探る体験を楽しんでもらいたい。本講義では、さまざまな分野の技術を組み合わせ、ピンチを切り抜けるアイデアを競います。解決の枠組みを自分で設定し、他者の発想と価値観の豊かさに触れ、研究者も驚く斬新なアイデアを生み出してください。


関連キーワード
・科学コミュニケーション
・RRI(責任ある研究・イノベーション)
・パブリックエンゲージメント ・市民科学

1997年
東京大学理学部生物化学科 卒業
1999年
東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻
修士号取得
2002年
東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻
博士号取得
2002年
ワシントン大学医学部
研究員
2005年
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
(現 生命機能科学研究センター)研究員を経て
基礎科学特別研究員へ
2010年
日本科学未来館 科学コミュニケーター
2014年
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 准教授
2017年
東京大学生産技術研究所 学術支援専門職員
2020年
東京大学生産技術研究所 准教授

数学特別講義 SPECIAL-LECTURE

現代数学における
仮想と現実

 数学では数や関数や空間のような抽象的な対象を研究します。数学はこれらの対象を「リアルなもの」として扱うわけですが、数学の研究対象は「実体としてのモノ」よりも「モノとモノとの関係性」の中にこそあるという考え方もあります。そして、例えば圏論に代表されるように、現代数学の考え方の多くはこのような認識に基づいています。
 実際、「空間を前提としない空間論」「線型空間を前提としない線型代数」「確率空間を前提としない確率論」のような、「仮想」に見えながらも深い「現実」を照らし出す数学理論は現代数学の真骨頂でしょう。そして、ここに現代数学が有する大きな力の源の一つがあります。
 本講義では三人の数学者が「現代数学における仮想と現実」を主軸にして、各々の研究について講義します。

加藤 文元先生

Kazumasa Oguro

所属:東京工業大学 理学院数学系 教授

非アルキメデス的幾何学の空間

 「非アルキメデス的幾何学」という比較的に新しい幾何学があります(私の専門です)。この幾何学が扱う空間については(数学的にも歴史的にも)とても面白い考え方をします。この講義ではその基礎から応用までを概観します。


関連キーワード
・代数幾何学 ・数論幾何学
・非アルキメデス的幾何学

1993年
京都大学理学部 卒業
1995年
京都大学大学院理学研究科
修士課程(数学・数理解析専攻) 修了
1996年
日本学術振興会 特別研究員DC2
1997年
京都大学大学院理学研究科博士後期課程
(数学・数理解析専攻) 修了・博士(理学)
1997年
九州大学大学院数理学研究科 助手
2001年
京都大学大学院理学研究科 講師
2005年
京都大学大学院理学研究科 助教授
2007年
京都大学大学院理学研究科 准教授
2011年
熊本大学大学院自然科学研究科 教授
2015年
東京工業大学理学院数学系 教授

前野 俊昭先生

Momoyo Matsuyama

所属:名城大学 理工学部 教授

様々な組合せ構造と多項式の組合せ論

 有限集合に入る構造の研究を組合せ論といいます。「有限」数学には独自の難しさがあり、それに応じた様々なテクニックが開発されています。そうした技術の一つとして多項式と結び付いた手法を紹介し、そこからどのような情報が発掘されるのかを観察してみたいと思います。


関連キーワード
・量子代数 ・鏡映群
・可換アルティン環 ・順序構造

1996年
東京大学大学院数理科学研究科
博士課程 修了・博士(数理科学)
1996年
京都大学大学院理学研究科 助手
1999年
学振海外特別研究員(UC Berkeley)
2006年
京都大学大学院工学研究科 講師
2012年
名城大学理工学部 准教授
2018年
名城大学理工学部 教授

西郷 甲矢人先生

Kazumasa Oguro

所属:長浜バイオ大学バイオサイエンス学部
フロンティアバイオサイエンス学科 教授

非可換確率論への誘い

 量子現象が「確率的」であることはよく知られています。しかしその「確率的」側面をとらえるには通常の「確率空間」では不十分である、ということもまた確かめられています(「ベル不等式の破れ」)。では、そうしたより広い「確率的」構造をどのように扱えばよいのでしょうか?
 この講義では、その答えとしての「非可換確率論」(私の専門です)を概観するとともに、「圏」や「量子場」との関連性について見えてきていることをご紹介します。


関連キーワード
・量子場 ・非可換確率空間
・圏代数 ・圏上の状態

2011年
京都大学理学研究科数学・数理解析専攻
(数理解析系)博士後期課程
修了・博士(理学)
2011年
長浜バイオ大学 講師
2016年
長浜バイオ大学 准教授
2020年
長浜バイオ大学 教授

スタッフ紹介 SPEAKER

SPEAKER

鎌田 啓路

NPO法人数理の翼
 

 一般企業で人工知能の研究開発をしています。生体脳を真似した人工知能や、人工知能を使った生成モデル、自分でその形を変えていく人工知能など、幅広く研究をおこなっています。今回の伊計島セミナーでは実行委員長を務めます。最高のセミナーにしたいと思っています!

SPEAKER

佐々葉 遼平

大阪大学理学部生物科学科
生物科学コース 4年

蛋白質が好きで、研究室では蛋白質の立体構造に関する研究をしています。他にも言語にも興味があります! 僕が高校生の時に参加した翼セミナーでの経験は、今の僕の原動力です。参加者の皆さんにとっても 将来の糧になるようなセミナーをお届けできるように頑張ります!

SPEAKER

海老根 優菜

慶應義塾大学
理工学部機械工学科 3年

工学の視点からいろいろな力学を勉強しています。最近は流体に興味があります。 音楽も好きで、大学では吹奏楽サークルで打楽器を練習しています。 私自身、高校時代に数理の翼に大きく影響を受けた1人です。学校の授業では味わえない学問の世界を、伊計島で是非体験してほしいなと思っています!

SPEAKER

安陪 玲音

慶應義塾大学
理工学部化学科 2年

自分の興味をよく見失いかけますが、なんだかんだずっと有機化学が好きです。 自分にとって数理の翼はかけがえのない出会いの場です。今までもそうであったように、今年の数理の翼もまた参加者の皆さんにとって特別な時間であって欲しいと願っています。伊計島で刺激的な4日間を過ごしましょう!

SPEAKER

岩野 志織

大阪大学
理学部物理学科 2年

惑星科学、とくに微惑星形成における衝突合体に興味があり、微惑星を構成するダストについて研究しています。また人の移動や地形など、身近な対象をフラクタルなものとして見て物理的な特性を探ることにも興味があります。 セミナーでは参加者担当として、皆さんが思い切り楽しめる4日間になるようにサポートしていきます!

SPEAKER

安部 哲

東京大学
教養学部理科三類 2年

数学と生物が好きです。この興味がいつか社会の中で生きるといいなあって言いながら勉強してます。 あと、旅行と音楽も好きです。ありあまる時間を好きなことに注いでる大学生です。 参加者のみなさんが、なにかのきっかけを得られるようなセミナーにできるようがんばります。

SPEAKER

嶌根 亮

東京大学
教養学部理科一類 1年

化学が好きで、今は高分子遷移金属錯体と呼ばれる複雑な化合物に興味を持っています。また数学や物理、地学などの分野にも興味があります。 これほど幅広い分野に興味を持てたのも、翼に参加して興味の方向が異なる仲間と交流できたからだと思います。 皆さんも刺激的な仲間を見つけに伊計島に行きましょう!

SPEAKER

小澤 桃子

東京大学
教養学部理科一類 1年

翼参加時は生物一筋でしたが、最近は環境工学など複雑に絡まり合って社会を構成する科学を広く眺めています。 有り余る好奇心と探究心こそが皆さんの武器です。高1の時、知識も実績もなく翼に飛び込んだ選択は私の人生を確実に方向付けました。皆さんと伊計島でお会いできるのを楽しみにしています。

SPEAKER

大平 達也

京都大学
理学部 1回

数学やってる1回生。気の赴くままに色々と学んでます。 最近は、高校生の時に参加した翼での夜ゼミで影響を受け、数学を用いて物理学を記述する数理物理学に興味があります。 面白いことは何でも好きなので色々と教えてください!僕も参加者の皆さんが"何か"を得て帰れるよう、全力でサポートします。

よくあるお問い合わせ  Q&A

参加可能な学年を教えてください。
セミナー時点で中学1年生から高校2年生相当が対象です。詳しくは応募要項をご覧ください。
数理の翼サロンや
第42回数理の翼夏季セミナーと同時に
申し込むことは可能ですか?
はい、可能です。各応募フォームよりお申し込みください。
過去の数理の翼オンラインセミナーの参加者も
申し込むことができますか?
応募時点で高校2年生以下であれば可能です。対象となるセミナーは、数理の翼Nセミナー2020, 数理の翼Nセミナー2021, 第41回数理の翼夏季セミナーです。
結果はいつごろわかりますか?
6月中旬までにメールにて連絡します。
講師の先生方には講義時間以外
質問等できるでしょうか?
はい、できます。講師の先生方には基本的には食事を共にしたり夜ゼミにも参加していただき、参加者の皆さんと積極的に交流を持っていただいています。
他の参加者のレベルに
ついていけるのか不安です。
参加していただくあなた自身もセミナーを構成する重要な要素になります。好奇心に満ちあふれたまっすぐな目を忘れずに持ってきてください。知らないことや分からないことを恐れず積極的に参加することで、数理の翼伊計島セミナーをより輝きの増した魅力的なものにしていきましょう。
新型コロナウイルス等の情勢により、
開催を延期するかはいつまでにわかりますか?
様々な情勢を勘案し、セミナーを安全に開催することが難しいと判断した場合は、セミナー開催前に速やかに参加者の皆様に告知します。
セミナーについてあらかじめ
質問したいことがあります。
island2022@npo-tsubasa.jp までお気軽にご連絡ください!