第44回数理の翼夏季セミナー

お知らせ

2024-04-15
本ページを公開しました。

開催概要

開催日程 2024年8月4日 (日) - 8日 (木)
会場 岩手県近郊
主催 特定非営利活動法人 数理の翼
参加者数 高校生40名程度を予定
講師 (50音順)

分子科学研究所 協奏分子システム研究センター 准教授

東京大学宇宙線研究所 助教

産業総合技術研究所 研究員

京都大学高等研究院 特別教授・院長

大阪大学大学院医学系研究科 教授

NPO法人 数理の翼

これから開催のセミナー

過去のセミナー

ポスター

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ポスター

セミナー詳細

講義

夜ゼミ

参加者発表

企画

講義
講義風景

数理科学を中心とした様々な分野の第一線で研究をなさっている著名な先生方を数名お呼びして講義をしていただきます。多様なテーマについてのハイレベルな講義を聞くことができる貴重な機会です。もともと興味のある分野についての理解を深めたり、全く馴染みのない分野と出会い新たに興味を持ったりできるはずです。

夜ゼミ
夜ゼミ風景

夜の自由時間には、小規模のゼミ(通称夜ゼミ)が多数開講されます。参加者の皆さんは大学生スタッフの開くゼミに参加するだけではなく、自らテーマを設定して夜ゼミを開講することも可能です。中には参加者発表では語りきれなかった部分について議論を深める方や、講義を聞いて湧いた疑問について参加者同士で意見を交わす方もいます。じっくりと主体的に数理科学について語り合う時間は、生涯記憶に残る宝物になるでしょう。

参加者発表
参加者発表風景

数理の翼セミナーでは、ただ話を聞くだけではなく、興味のあることについて自分から積極的に発信することができます。参加者発表は、参加者の皆さん(希望者)が常日頃興味を持っていることや取り組んでいる勉強・研究について、自由に発表してもらう場です。この発表をきっかけとして、それぞれの興味について意見を交わしてもらえると幸いです。

企画
企画風景

講義やゼミ以外にも、参加者の方々が親睦を深められるような企画も行われる予定です。2023年の第43回セミナーでは「車輪の再発明」をテーマに企画を行いました。班に分かれて様々な材料から自由に車を作成し、指定されたラインにぴったり止めることを目標に、その精度を競いました。今年の具体的な内容についてはセミナー当日までは秘密です。どうぞご期待ください。

講師紹介(50音順)※クリックで詳細表示

倉持光先生
倉持光先生

分子科学研究所 協奏分子システム研究センター 准教授

Keywords:

物理化学, 分子分光学, 超高速分光, 非線形分光, 凝縮相

 倉持先生は、最先端の超高速・非線形レーザー分光法を開発し、液体などの凝縮相における分子の超高速な電子状態や構造の変化を追跡する研究を行っています。視覚や光合成、あるいは太陽電池といった光が作用する化学反応はフェムト秒 (10-15 s) の超高速タイムスケールで進行し、先端的なレーザー分光法を用いて高速な分子ダイナミクスを根底から解明することで、更なる効果的な応用を行うことに繋がります。 化学、生命科学、そして物理学の垣根を超えた先端研究の最前線を、ぜひ体感してみてください。

略歴
2007年3月 東京工業大学理学部化学科 卒
2009年9月 東京工業大学大学院理工学研究科物質科学専攻 博士前期課程修了
2013年3月 東京工業大学大学院理工学研究科物質科学専攻 博士後期課程修了(理学博士)
2013年4月 理化学研究所 基礎科学特別研究員
2016年4月 理化学研究所 光量子工学研究領域 研究員
2017年10月 科学技術振興機構 さきがけ研究者 兼務(〜2021年3月)
2020年4月- 分子科学研究所 准教授
総合研究大学院大学 准教授
播金優一先生
播金優一先生

東京大学宇宙線研究所 助教

Keywords:

天文学, 遠方銀河, 銀河形成・進化, 巨大ブラックホール, ジェイムスウェッブ宇宙望遠鏡

 播金優一先生は、ハッブル望遠鏡の後継機であるジェイムスウェッブ宇宙望遠鏡 (JWST) を用いて遥か遠くの遠方宇宙に存在する銀河や巨大ブラックホールの観測を行い、宇宙の初期に誕生した初代銀河や巨大ブラックホールの形成過程を明らかにしようと試みています。 JWSTの観測によって、これまで予想されていなかった天体や現象が次々と発見されています。これまで人類が到達したことのなかった生まれたばかりの宇宙で一体何が起こったのか、あなたも観てみませんか?

略歴
1991年生まれ。2014年東京大学理学部卒。2019年東京大学大学院理学系研究科修了。博士(理学)。国立天文台、英国ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの研究員を経て、2020年より現職。
不破麻里亜先生
不破麻里亜先生

産業総合技術研究所 研究員

Keywords:

量子計測, 量子コンピュータ, 物性物理, 磁性, 超伝導

 不破麻里亜先生は、ご専門である量子情報処理分野に、磁性体や超伝導などの物性物理学を融合する研究をされています。磁石を浮かせた世界で唯一無二のシステムを使って、目で見える大きな物体が影分身したような運動の量子状態を作ることを目指されております。物性物理学は物質の持つ様々な性質を明らかにする学問です。物性物理学を利用して拓ける量子技術の奥深い世界をあなたも覗いてみませんか?

略歴
2012年 東京大学工学部物理工学科卒
2016年 東京大学工学系研究科物理工学専攻 博士課程修了 博士(工学)
ドイツ・マックスプランク光科学研究所、東京大学ナノ量子エレクトロニクス研究機構、オーストラリア・オーストラリア国立大学 量子科学研究部、東京大学先端科学技術研究センター、学習院大学理学部を経て、2024年より現職
森重文先生
森重文先生

京都大学高等研究院 特別教授・院長

Keywords:

数学, 代数幾何学, 微分幾何学, 双有理幾何学, 極小モデル理論

 森重文先生は、双有理幾何学を専門とされています。 双有理幾何学では、代数的に定義された代数多様体という図形を双有理同値という観点で分類をします。分類は、極小モデルなど分かりやすい図形に変換してから研究しますが、その変換をするのが極小モデル理論で、現在も発展中です。森先生は極小モデル理論においてブレイクスルーを起こし、特に3次元の場合に、実際に変換できることを証明されました。 講演では、数学の有用さと美しさから始めて、数学が役に立つ不思議さに触れたいと思います。代数幾何学の話では、代数多様体をその曲り方の視点から極小モデル理論を眺めようと思います。2次元以下と3次元以上で問題意識が変化したのが分かって頂けたらと思っています。

略歴
1973年 京都大学 理学部 数学科 卒業
1975年 京都大学 大学院 理学研究科 数学専攻 修士課程 修了
1975年 京都大学 理学部 助手
1977年から3年間 ハーバード大学 助教授
1980年 名古屋大学 理学部 講師
1985年から2年間 コロンビア大学 客員教授
1988年 名古屋大学 理学部 教授
1990年 京都大学 数理解析研究所 教授
2011年から3年間 同所長
2016年 定年退職, 現職
茂呂和世先生
茂呂和世先生

大阪大学大学院医学系研究科 教授

Keywords:

免疫学, 2型自然リンパ球 (ILC2), 細胞生物学, アレルギー, 寄生虫感染

 茂呂和世先生は、ご自身が同定された免疫細胞である2型自然リンパ球(ILC2)を用いた研究をされています。 ILC2はアレルギーや寄生虫感染など様々な疾患に関与していることが明らかになっており、世界中から注目されている細胞です。茂呂先生は、ILC2の分化機構などの基礎研究から、ILC2をターゲットとしたアレルギー性疾患や自己免疫疾患の創薬開発に向けた応用研究など幅広い試みをされています。 免疫は、様々な因子が絡み合っており、複雑でとても奥深い学問です。皆さんも免疫学の沼にハマってみませんか?

略歴
平成15年 日本大学歯学部 歯学科卒業
平成19年 慶應義塾大学医学研究科 博士課程単位取得満期退学
平成19年 慶應義塾大学医学部 微生物学免疫学教室 特別研究助教
平成24年 理化学研究所IMS 上級研究員(H24~H27)/チームリーダー(H27~現任)
平成25年 横浜市立大学生命医科学研究科 客員准教授(H25~H28)/客員教授(H28~H31)
平成31年 大阪大学大学院医学系研究科 生体防御学教室 教授(現任・本務)
平成31年 大阪大学免疫学フロンティア研究センター 免疫・アレルギー教室 教授(現任・兼務)
平成31年 大阪大学大学院生命機能研究科 生体防御学教室 教授(現任・兼務)

スタッフ紹介

持田偉行フィッチ

東京大学大学院総合文化研究科
広域科学専攻相関基礎科学系 修士1年

化学が高校生の頃から好きで、現在は星間空間の極限環境における化学に興味を持っています。低温低圧・および界面系という未開拓領域における新規現象を実験を通じて見出そうと考えています。
自分が初めてセミナーに参加してから5年が経ちますが、そこ出会った友人たちとは今でも繋がり、良い関係が続いています。
一生忘れられないような経験を参加者の皆さんにお届けできることを楽しみにしています!

工藤 祥太郎

東京大学大学院数理科学研究科 修士1年

井の頭のボロアパートで数学とカレーを愛する生活を送っています。
幾何的表現論を勉強しています。数理の翼を通した出会いがきっかけとなり現在の専門に進みました。この合宿で皆さんが人間的にも学術的にも素敵な出会いをしていただけることを願っています。

大平 達也

京都大学理学部宇宙物理学教室 3回

銀河進化やシミュレーション天文学を学んでいる3回生です。
私は高校生のとき翼に参加し, 好奇心と探求心が果てしない仲間と, それを満たし, さらに深めてくれる大学生スタッフに恵まれて数理科学の楽しさに気づき, 現在も学び続けています。
次はあなたの番です。数理科学漬けの5日間を共に過ごしましょう!岩手で待ってます

小澤 桃子

東京大学理学部生物化学科 3年

編み物と本とおんがくと、頭の悪そうな食べものと生物が好きな大学3年生です。
個性豊かな同年代の仲間たちと過ごす刺激的な4泊5日が、みなさんの人生をより大きく啓く糧となりますように。その、持て余した好奇心と学問を愛する気持ちを輝かせる場所が、きっと数理の翼夏季セミナーです。

清水 美結

東京理科大学理学部第一部物理学科 3年

高校生のときに積乱雲に魅了され、大学では物理学や大気海洋をはじめとする地球惑星科学を学んでいます。
高校生のときに参加した数理の翼セミナーでは、出会った人たちと新たな学問の世界にたくさんの刺激を受けました。 参加者のみなさんの記憶に残るセミナーにできるよう全力を尽くします。当日みなさんとお話できることを心から楽しみにしています!

谷本 心香

東京医科歯科大学医学部医学科 3年

なんの知識もない普通の高校生だった私は夏季セミナーに参加して面白い学問や最高の仲間と出会うことができました。セミナーをきっかけに研究への憧れが増し、今は医学部で将来研究者になれるよう勉強しています。皆さんに「最高の夏!」と言っていただける、何かのきっかけになる5日間を作りたいです。よろしくお願いします!

松田 康生

東京工業大学理学院 化学系 3年

最近日本一周をした3年生です。天然物の全合成をする有機化学の研究室に所属しています。
数理の翼では、全国の科学好きな仲間と知り合い、更にセミナー後も交流を続けることができます。自分自身旅行中全国で数理の翼の知り合いと会い、交流の輪の広さを実感したところです。セミナー期間のみならずセミナー後も皆さんの交流をサポートできたらと思います。

四宮 彩名

慶應義塾大学環境情報学部 2年

アレルギーに興味があり、免疫学が大好きで、免疫に関する研究をしています。高校生の時に参加した数理の翼セミナーでは、講義や夜ゼミなどを通して多くの刺激を受けました。
数理の翼は素晴らしい仲間たちに出会える貴重な機会です。
楽しく幸せな、そして皆さんと将来に繋がる有意義な時間を共に過ごせることを、とても楽しみにしています!

山下 大樹

筑波大学理工学群物理学類 2年

高校3年生の時に数学と物理が好きで第42回夏季セミナーに参加し、大学進学を決意しました。 最近は幾何学的量子力学と超伝導の理論に特に興味があります。
翼での経験は今後の皆さんにとって大切な経験になると思います。
参加者の皆さんにとって、刺激的で大切な経験になるようスタッフとして頑張ります!よろしくお願いします!

加藤 勇誠

京都大学理学部 1回

京都大学理学部一回生の加藤です。数学と芸術が好きで、高校では折り紙による正多角形の作図の研究をしていました。年齢が近いので気軽に話しかけてくれたら嬉しいです。2年前にセミナーに参加してから、未知との邂逅の連続です。この人生最大級の感動を継承する一助となれるよう力を尽くします。

下河邊 太智

東京大学教養学部理科一類 1年

中学生の頃から、私は地球惑星科学の奥深さに興味を惹かれています。大学では、大気・海洋のダイナミクスや気候システムの進化について学びたいと考えています。
高校1年時に参加した数理の翼セミナーは、私の興味を大きく広げるきっかけになりました。参加者のみなさんにとって最高のセミナーとなるようにスタッフとして頑張ります。よろしくお願いします!

山之内 望花

東京大学教養学部理科一類 1年

高校1年生の時に数学が好きで夏季セミナーに参加し、そこで化学と出会って夢中になり、大学では化学一筋の予定です。現時点では反応機構や有機金属化学に興味がありますが、これから幅広く学びながら面白い分野を探りたいです。
数理の翼での学問や友人との出会いは人生で大きな力になります!スタッフとしてそのサポートをするのをとても楽しみにしています。よろしくお願いします!

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